人種差別とファシズムに対する国際的な動員、2024年3月16日 · #WorldAgainstRacism

16 March 2024, UN Anti Racism Day

人種差別とファシズムに対する国際的な動員、2024年3月16日

2024年3月16日土曜日からその翌週にかけて、私たちは人種差別とファシズムに対する国際的な動員の一環として再び街頭に立つ予定です。

戦争、気候変動、経済危機の拡大などを背景に、各国政府は分断統治を行なうために人種差別を強化し、政策に対する批判をごまかそうとしています。

現在の国際情勢においては、イスラム嫌悪と反ユダヤ主義に対する団結した反対運動を構築することが極めて重要です。

難民や移民のスケープゴートは、あらゆる形態の人種差別の激化につながります。イスラム恐怖症や反ユダヤ主義と並んで、中国恐怖症(東南アジアの人々に対する人種差別)、ジプシー、ロマ、旅行者に対する人種差別が国際的に増加しています。

ヨーロッパでは対外国境管理協力機関によって、また世界の他の地域で同様の機関によって海路や陸路は遮断され、何千人もの難民が命を落としています。 あらゆる種類の障壁と反動が意味するのは、政府が難民として庇護を求める権利と移民の合法化を著しく困難にしているということであり、これは国際法に違反するものです。 ギリシャ沿岸警備隊の押し戻しのあとに600人の難民が死亡したピュロス島の難破は、国境封鎖政策により地中海が難民の墓場と化し、数千人の男性、女性、子供が命を落としていること思い出させるものでした。

欧州において、この状況は新たなEU移民・亡命協定によってさらに悪化しています。これは国境のさらなる外部化にほかならず、諸国家が金銭と引き換えに国際難民法および人権法に基づく義務を放棄することを認めるものです。 アムネスティ・インターナショナルは、この協定は「苦しみの急増」につながるだろうと述べ、ヒューマン・ライツ・ウォッチはこれを「移民と亡命希望者にとっての災難」と表現しています。欧州の諸運動が6月の欧州議会選挙における極右勢力の拡大に対抗することが、さらに重要になってきています。

このような状況のもとで、私たちは難民と移民の安全な通過、亡命、書類を要求します。

国家による人種差別は、人種差別主義者とファシストの拡大を助長しています。 EUの人種差別政策は、極右政党やファシスト政党の正常化への扉を開いています。 これは、今や世界的な問題です。アルゼンチンでは大統領として極右ハビエル・ミレイが選出され、チュニジアでは大統領カイス・サイードがナチスに触発された「大交代理論」を宣伝しています。 その一方で、ブラック・ライブズ・マター運動が大きく広がりました。これをきっかけに、私たちはさらに闘い続けなければなりません。

私たちがさまざまな時代にさまざまな国で経験してきたように、人種差別やファシズムに対する大規模な反対が存在する可能性があります。ドイツの極右に対する大規模な抗議活動や、フランスの新しい人種差別法に対する大規模な抗議活動は、新たな印象的な例を示しています。

今日においても、極右は票を獲得するために嘘をつかなければならない状態です。一方で、現在のところほとんどの人は憎悪の政治を受け入れていません。

今こそ多数派であるはずの反人種差別主義者が結集するときです。 私たちは人種差別とファシズムに対して団結して立ち向かわなければなりません。

以下に署名した団体は、2024年3月16日土曜日とその翌週の国連反人種差別デー(南アフリカの人種差別的なアパルトヘイトに反対する1960年の若者の虐殺を記念して制定された日)に合わせて、人種差別と極右に対する広範かつ団結した抗議活動を呼びかけます。

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